まれに、脱毛施術後に赤いポツポツとした吹き出物ができることがありますが、これはニキビではなく「毛嚢炎」かも。
毛嚢炎は通常1週間ほどで自然と治るのでそんなに怖い病気ではないのですが、放置すると悪化したり色素沈着して今後の脱毛施術に影響が出てしまう可能性があります。
今回は毛嚢炎・毛包炎の原因やニキビとの違い、対処法、予防方法について解説します!
毛嚢炎とは
毛嚢炎(もうのうえん)とは、毛穴の奥で細菌感染し起きる炎症のことです。具体的には毛根を包んでいる毛包という部分の炎症のため、毛包炎(もうほうえん)とも言われます。
症状としては、赤みのあるブツブツや白や黄色の膨らみが出来て、基本的には痛みやかゆみといった症状はありません。
ニキビと非常によく似ていますがアクネ菌が毛穴に詰まって起こるニキビと、毛穴に細菌が入って炎症を起こす毛嚢炎とは全く別物です。
毛嚢炎は毛穴のある部分にはどこでも出来る可能性がありますが、とくにデリケートゾーンやヒップといった汗をかきやすい体の部位や、顔や背中など皮脂の多い部位に出来やすいです。
毛嚢炎はなぜなる?
毛嚢炎は皮膚表面に出来た傷口から細菌が入り込むことで起きます。肌にキズがつく原因は様々ありますが、一つには脱毛があります。
脱毛施術が原因でなる場合
脱毛施術は光やレーザーの照射熱によって発毛組織にダメージを与える施術です。
肌には元々、細菌や紫外線から皮膚を守るためのバリア機能が備わっていますが、照射のダメージにより施術後は急激にバリア機能が低下しています。
このような状態で毛穴から細菌が入り込むことで、毛嚢炎が発症する可能性があります。
とくに照射パワーの強いレーザー脱毛のほうが、光脱毛よりも毛嚢炎になるリスクが高いです。
自己処理が原因でなる場合
カミソリや毛抜きを使っての自己処理も、皮膚に余計なダメージを与え毛嚢炎(毛包炎)の原因となりえます。
とくに男性でひげ剃りのカミソリ負けが原因で毛嚢炎になるケースは多いです。
また、不衛生な状態で保管されたシェーバーやピンセットを使って自己処理することでも、菌が繁殖し毛嚢炎になるリスクがあります。
毛嚢炎になったらどうすればいい?
まず毛嚢炎はニキビと見た目や症状が似ているため、どちらなのかを見分ける必要があります。
見分け方としては、出来物の真ん中に固い芯があればニキビ、なければ毛嚢炎の確率が高いです。
もし毛嚢炎・毛包炎だと思ったら、決して潰したり、不潔な手で触ったりせず、1週間ほど皮膚を清潔に保ち様子を見てください。ほとんどは自然治癒します。
もし1週間経っても治らない場合や、痛みやかゆみが強い場合、症状がひどい場合などは、皮膚科を受診してください。
レーザー脱毛施術の後に起きた毛嚢炎なら、まずは脱毛を受けたクリニックに相談するのも良いでしょう。クリニックによっては無料で診察、薬を処方してもらえる場合があります。
脱毛後に毛嚢炎にならないためには
脱毛後に毛嚢炎を予防するためには肌を清潔に保つことが必要不可欠です。
具体的には、以下のことを気を付けて過ごすようにしましょう。
- 保湿ケアをしっかり行う
- 汗をかいたらシャワーを浴びる
- 肌に負担のかかる自己処理は控える
他にも肌の弱い方はレーザー脱毛ではなく光脱毛を選択するなど、施術方法の見直しも検討してみてくださいね。
まとめ
脱毛後に起こりうる、毛嚢炎という症状について解説しました。
エステサロンやクリニックで脱毛施術を受けたあとは普段以上に肌を清潔に保ち、毛包炎を予防しましょう。
また、家でのムダ毛処理(カミソリ負けなど)でも毛嚢炎が起きるリスクがあるので、女性だけでなく男性も気を付けてくださいね。