自宅でできる家庭用脱毛器

自宅でできる家庭用脱毛器の種類

家庭用脱毛器の種類

家庭用脱毛器とは、脱毛クリニックや脱毛サロンに通わなくても自宅で簡単にムダ毛ケアができる脱毛アイテム(多くは家電製品)のこと。家庭用脱毛器には毛の生えるスピードを遅くしたり生えてくる毛自体を減らす脱毛効果のあるものと、生えているムダ毛を処理するだけの除毛効果のあるものとがあり、脱毛方式ごとに5種類に分類されます。それぞれの特徴・効果は以下の通りです。

フラッシュ式脱毛器

脱毛サロンと同じ脱毛方式を利用した家庭用脱毛機で、光美容器とも呼ばれる。手持ち型脱毛器を肌に当ててフラッシュ光を照射し、メラニンに光を吸収させて毛根にダメージを与える仕組み。照射面積が広く全身をスピーディーにケアでき、製品によってはくすみ改善など美肌効果が得られるものも。

代表機種はYAMAN(ヤーマン)レイボーテシリーズ、ケノン、BRAUN(ブラウン)シルクエキスパートなどで価格相場は5~10万円

レーザー式脱毛器

医療脱毛クリニックと同じ脱毛方式を利用した家庭用脱毛器で、フラッシュ式よりも強いレーザーの光(ダイオードレーザー)を照射して毛根にダメージを与える仕組み。家庭用脱毛器の中では効果が高いが照射時の痛みが強く、製品の種類もあまり多くない。ヒゲやVIOなど太く濃い毛に効果的。

代表機種はトリア、YAMAN(ヤーマン)フォトレーザーシグマで価格相場は4万円前後

サーミコン式除毛器

機器のヘッドに内蔵された熱線でムダ毛を焼き切るという仕組みを持った除毛器。「サーミコン式」とは熱線処理の特許技術の名前であり、単に熱線式除毛器と呼ばれることも。焼き切られた毛の先は丸くなるため処理後チクチクとした不快感が少ないことが特徴。

代表機種はノーノーヘア、depiTimeなどで価格相場は1万円前後

高周波式除毛器

1本1本の毛に高周波を流して毛を抜き去るという仕組みを持った除毛器。超音波式脱毛器とも呼ばれる。痛みも少なく、眉毛周辺など凸凹のある細かい部位に使用しやすいことが特徴。

代表機種はエムジョイ、エピキュート、チャームエコーなどで価格相場は1万円前後

ローラー式除毛器

機器のヘッドについたローラーで毛を挟んで抜き去るという仕組みを持った除毛器。ヘッド幅の範囲分の毛を一気に抜くことができるのでピンセットを使うよりも効率的に毛抜き作業が可能。

代表機種はPanasonic(パナソニック)ソイエ、BRAUN(ブラウン)シルク・エピルなどで価格相場は6千円~1万円

フラッシュ式レーザー式サーミコン式高周波式ローラー式
脱毛効果×××
痛み〇少ない×強い〇少ない〇少ない×強い
手入れ時間〇短い×長い〇短い×長い〇短い
値段×高い×高い〇安い〇安い〇安い
美肌効果××××

家庭用光美容器は本当に効果がある?

家庭用光美容器の波長について
家庭用光美容は医療の知識がない方でも自宅で安全に使える必要があり、照射パワーは脱毛サロンやクリニックで使用される光やレーザーよりも弱いものとなっています。それでも脱毛効果があるかということに関してですが、理論上はあると言えます。

脱毛に適している(メラニンに吸収されやすい)波長は400~1200nm、中でも600~1,100nmが脱毛に最も効果的と言われています。家庭用美容器のキセノンフラッシュは580nm付近の波長を含んでいるため(※ヤーマン レイボーテ Go VIタイプの場合)、脱毛効果のある波長のほぼ範囲内ということになり、脱毛効果が出る可能性は高いです。

ちなみに医療脱毛クリニックで使用されるレーザーの波長は755nm、808nm~940nm、1064nmの3種類、脱毛サロンで使用される光は550nm~1200nmまでをカバーできる波長となっており、家庭用脱毛器の580nmと比べるとやはりパワーは強いです。

また、クリニックやエステサロンの場合だと導入しているマシンによっては波長の異なる2種類以上のレーザーを同時照射、あるいは部位ごとに使い分けて照射することができるため産毛から根深い毛まで幅広く対応できますが、家庭用脱毛器ではそこまでの対応力はありません。

ですが光美容器には美顔に効果的な420nm~750nmの波長を含んでいるため自宅で手軽にムダ毛ケア&美肌ケアができる機器としては有効です。永久脱毛をしたい方や全身ツルツルになるまで完全脱毛したい方には家庭用脱毛器は不向きですが、自己処理を少しでも楽にしたい方や美肌効果も同時に得たい方にとっては家庭用光美容器はおすすめです。

脱毛の基礎知識

2022年1月23日