2025年に突然営業停止を発表したミュゼプラチナム。
現在、運営会社MPH株式会社は解散を決定し、清算手続きに移行しています。
契約者の施術は新体制のもとで継続されていますが、返金対応や今後のサービス内容には不透明な部分も残り、心配な方も多いでしょう。
この記事では、契約者が知っておくべき最新情報や対応策を分かりやすく解説します。
また、ミュゼプラチナム会員の乗り換え先候補サロン・クリニック3選も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
ミュゼプラチナムで何が起きた?

2025年3月の突然の営業停止発表から、ミュゼプラチナムは大きな転換期を迎えています。
運営会社の解散決定、新体制への移行、そして実際に利用した人の声まで、現在の状況を詳しく見ていきましょう。
経営体制の変更と営業状況
2025年3月にミュゼプラチナムが突然営業停止を発表し、多くの契約者に衝撃が走りました。
運営元のMPH株式会社は、債権者から東京地方裁判所に破産申立てを受けましたが、破産手続きではなく任意清算または特別清算の道を選択しています。
破産手続きに進んだ場合、すべての店舗が即座に営業停止となり、契約者への施術提供も一律に終了してしまうところでしたが、MPH株式会社は契約者の権利と従業員の生活を守るため、清算手続きを選びました。
現在は新生ミュゼプラチナム株式会社が一部店舗を引き継ぎ、フランチャイズ形式の「どこでもミュゼプラチナム」も全国展開しています。
2025年6月末時点で約300店舗が施術可能な状態となっており、約15,000名の契約者がすでに新体制下で施術を受けています。
ただし、運営元が変わったため、契約内容や予約方法、店舗の雰囲気なども以前とは異なる部分があります。
従来のミュゼプラチナムとは別組織であることを理解しておくことが必要でしょう。
出典:新生ミュゼプラチナム「【重要なお知らせ】「ミュゼプラチナム」脱毛サービスをご利用中のお客様へ~店舗運営の継承と今後のご利用について~」
サービスを実際に受けた人の口コミ
新体制に移行したミュゼプラチナムを実際に利用した人からは、さまざまな声が寄せられています。
「置き換えコースで施術を受けられたので安心しました。スタッフの対応も丁寧で、以前と変わらない雰囲気でした」という肯定的な意見がある一方、「店舗の雰囲気やスタッフが変わっていて戸惑った。契約内容の説明がやや分かりにくかった」という声も見られます。
また、「予約が取りやすくなった気がする。以前より空きが多い印象」という声がある反面、「対応店舗が限られていて、以前通っていた店舗では施術を受けられなくなった」という不満の声もあります。
契約者からは「今後もずっと通えるのか不安」「次はいつ営業停止になるか心配」といった不安の声も多く、信頼回復には時間がかかりそうです。
出典:mismo「ミュゼプラチナムを選んで良かった?悪かった?リアルな口コミや評判を大公開」
ミュゼプラチナムの契約はどうなる?返金・保証プランの現状

多くの契約者が最も気になるのが、すでに支払ったお金や残っている施術回数の扱いです。
返金対応の見通しと、永久保証や通い放題プランの今後について、現時点で分かっている情報をまとめました。
返金対応の現状と今後の見通し
MPH株式会社からの明確な返金スケジュールは現時点で発表されていません。
清算手続きに入った場合、契約者は債権者の一人として扱われ、他の負債と同列に処理される可能性があります。
返金を希望する場合、クレジットカードで支払いをした人は、カード会社へのチャージバック申請を検討するのが現実的な選択肢です。
チャージバックとは、サービスが提供されなかったことを理由に、クレジットカード決済を取り消してもらう制度です。
ただし、申請には期限があります。
カード会社によって異なりますが、決済日から60日から120日以内が目安とされています。
すでに期限を過ぎている場合でも、一度カード会社に相談してみる価値はあるでしょう。
現金払いや銀行振込で支払った場合は、返金対応がさらに難しくなる可能性があります。
各自治体に設置されている消費生活センターに相談し、適切な対応方法についてアドバイスを受けることをおすすめします。
契約書や領収書、会員証など、契約内容を証明できる書類は必ず保管しておいてください。
今後の手続きで必要になる可能性があります。
永久保証・通い放題プランの今後
ミュゼプラチナムの大きな特徴だった「永久アフター保証」や「通い放題」プランについて、新体制でも提供されるかどうかは現在検討中とされています。
MPH株式会社は約97万人の契約保有者を抱えていましたが、新たな収入がないまま人件費や店舗運営費が継続的に発生する状況でした。
永久保証や通い放題といった長期的かつ高頻度の施術契約が、財務構造を不安定にした一因とも指摘されています。
新生ミュゼプラチナムや「どこでもミュゼプラチナム」では、従来の契約内容を「置き換えコース」という形で引き継ぐ仕組みを提供していますが、永久保証や通い放題が完全に同じ条件で継続されるわけではありません。
予約は対象店舗や日時の空き状況によって案内されるため、以前のように自由に予約できるとは限りません。
また、契約時と全く同一の環境や仕様ではない場合もあります。
有償の未消化回数が残っている契約者には置き換えコースが案内されていますが、すでに有償回数分を消化した契約者への対応は現在検討中で、詳細は決まり次第案内される予定です。
永久保証や通い放題プランで契約していた人は、新体制での具体的な施術回数や期間について、店舗で直接確認することが大切です。
出典:ミュゼプラチナム「【重要なお知らせ】MPH株式会社の会社解散および「ミュゼプラチナム」脱毛サービスに関する今後のご案内」
ミュゼプラチナムは今後どうなる?事業再開の見通し

新しい運営体制のもと、ミュゼプラチナムは段階的にサービスを再開しています。
直営店舗の再開状況と、全国展開が進むフランチャイズ形式の店舗について、今後の見通しを解説します。
新体制による順次サービス再開
新生ミュゼプラチナム株式会社は、現時点で26店舗について賃貸借契約を引き継ぎ、営業再開または準備を進めています。
今後も合意可能な店舗について、順次再開または契約解約を進めていく方針です。
新生ミュゼプラチナムが直営する店舗では、従来のミュゼプラチナムに近い雰囲気やサービス提供を目指しているとされています。
ただし、運営会社が異なるため、スタッフや内装、使用する脱毛機器などが以前と変わっている場合があります。
新体制での営業再開は段階的に進められており、すべての店舗が同時に再開されるわけではありません。
自分が通っていた店舗が再開されているかどうか、最新情報を公式サイトで確認することが重要です。
フランチャイズ展開の予定
「どこでもミュゼプラチナム」は、フランチャイズ形式で全国展開されています。
2025年6月時点で全国34都道府県に店舗が開業しており、今後も加盟申請の店舗が順次オープンする予定です。
フランチャイズ形式の店舗は、元ミュゼプラチナムの店舗オーナーが新たに契約を結び直して加盟店として営業する形式です。
ミュゼプラチナムの名前は使っていますが、運営は各店舗のオーナーが行っており、サービス内容や店舗の雰囲気は店舗によって異なる可能性があります。
フランチャイズ展開により、地方在住の契約者でも施術を受けやすくなるというメリットがあります。
一方で、店舗ごとのサービス品質にばらつきが生じるリスクもあるため、実際に利用する前に店舗の評判や対応を確認しておくと安心です。
現在、約285店舗が「どこでもミュゼプラチナム」として営業しており、新生ミュゼプラチナムの直営店と合わせて約300店舗が施術可能な状態です。
脱毛サロンに通う際の3つのポイント

今回のミュゼプラチナムの事例から学べる、脱毛サロン選びで気をつけるべきポイントを3つ紹介します。
- 契約を急がせる勧誘には注意する
- 無料カウンセリングや体験プランを活用する
- トラブル発生時は消費生活センターに相談する
トラブルを避けるために、契約前にしっかり確認しておきましょう。
契約を急がせる勧誘には注意する
「今日契約すれば特別価格」「キャンペーンは今日まで」といった言葉で契約を急がせるサロンには注意が必要です。
冷静に判断する時間を与えないまま契約させようとするサロンは、契約後にトラブルが発生しやすい傾向があります。
本当に信頼できるサロンであれば、契約者がじっくり考える時間を尊重してくれます。
その場で即決を求められた場合は、一度持ち帰って検討することがおすすめです。
契約内容は必ず書面で確認し、不明点があれば納得できるまで質問しましょう。
口頭での説明だけで契約を進めることは避けるべきです。
無料カウンセリングや体験プランを活用する
契約前には必ず無料カウンセリングを受け、店舗の雰囲気やスタッフの対応、設備の清潔さなどを自分の目で確認しましょう。
複数のサロンを比較することで、自分に合った場所を見つけやすくなります。
体験プランがあるサロンでは、実際に施術を受けてみることで、痛みの程度や脱毛機器の性能、スタッフの技術力などを判断できます。
体験プランは低価格で提供されていることが多いので、積極的に活用しましょう。
また、口コミサイトやSNSでの評判も参考になります。
ただし、すべての口コミを鵜呑みにするのではなく、複数の情報源から総合的に判断することが重要です。
トラブル発生時は消費生活センターに相談する
サロンとの間にトラブルが発生した場合、一人で悩まずに消費生活センターに相談しましょう。
消費生活センターは各自治体に設置されており、事業者とのトラブルや返金相談に関するアドバイスを受けられます。
相談は無料で、専門の相談員が対応してくれます。
電話やオンラインでの相談も可能なので、まずは気軽に問い合わせてみることがおすすめです。
また、クレジットカード払いの場合は、カード会社に相談することも有効です。
サービスが提供されなかった場合、チャージバック制度を利用して決済を取り消せる可能性があります。
トラブルが発生してから時間が経つと、対応が難しくなる場合があります。
少しでも不安や疑問を感じたら、早めに専門機関に相談することが大切です。
ミュゼプラチナム会員の乗り換え先候補サロン・クリニック3選

ミュゼプラチナムからの乗り換えを検討している人に向けて、救済プランを提供しているサロンやクリニックを3つ紹介します。
各サロン・クリニックの特徴と救済プランの内容を確認しておきましょう。
ラココ

出典:ラココ
ラココは全国に100店舗以上を展開する女性専用脱毛サロンです。
ミュゼプラチナムの契約者を対象に、全身脱毛(顔・VIOを除く)最大3回を無料提供する特別プランを実施しています。
カウンセリング時にミュゼプラチナムの契約書や会員証を提示することで、救済プランが適用されます。
対象となるのはミュゼプラチナムで有料契約をしていた人です。
無料カウンセリングのみの利用や、クーポン消化だけの人は対象外となる可能性があります。
また、救済プランは既存会員のキャンセル枠を活用する形式のため、予約できる日時が限られる場合があります。
詳しい条件や利用方法については、無料カウンセリングで確認することがおすすめです。
リンリン

出典:リンリン
リンリンは東海地区を中心に全国45店舗を展開している脱毛サロンです。
新規契約者限定のキャンペーンなど、お得な費用や脱毛効果はもちろん、スタッフの対応や無理な勧誘がない点が魅力的です。
ミュゼプラチナムの契約者を対象に、全身脱毛(顔・VIO込み)1回または好きなパーツ5箇所3回を2,000円で受けられる特別プランを実施しています。
カウンセリング時に契約書や会員カードを提示することで、救済プランが適用されます。
対象となるのはミュゼプラチナムで有料契約をしていた人のみです。
出典:リンリン「【救済キャンペーン】アリシアクリニック、ビー・エスコート、銀座カラー、脱毛ラボ・シースリー・ミュゼプラチナムの元会員様や元従業員の方へ」
ブランクリニック

出典:ブランクリニック
ブランクリニックは医療脱毛クリニックです。ミュゼプラチナムでご契約されていた人を対象に、脱毛プランを半額で提供する救済プランを実施しています。
カウンセリング時に契約されていたことを証明できるもの(契約書・会員カード・領収書など)を提示する必要があります。
対象となるのは女性で、現在ブランクリニックで契約をされていない人です。
ブランクリニックは全国に複数の院を展開しており、1回の都度払いから10回コースまで、希望に沿ったメニューが用意されています。
医療脱毛のため、サロン脱毛よりも少ない回数で効果を実感しやすいという特徴があります。
医療脱毛に興味がある人や、より高い脱毛効果を求める人には、ブランクリニックの救済プランは魅力的な選択肢といえるでしょう。
出典:ブランクリニック「【救済プラン】ミュゼ・プラチナムへ通われていた方へ」
【まとめ】ミュゼプラチナムが今後どうなるか最新情報に注意しよう
ミュゼプラチナムは新体制でサービスを再開しつつも、返金対応など不透明な部分も残ります。
この記事で解説した内容はあくまで執筆時点のものであり、今後の状況は変わりうるため、契約者ご自身で公式サイトの最新情報を常に確認することが不可欠です。
個別の契約に関する具体的な悩みや手続きについては、一人で抱え込まずに消費生活センターなどの専門機関へ相談しましょう。
また、乗り換えを検討する際も、各社が提供する救済プランの内容を十分に比較した上で、慎重に判断することをおすすめします。

